今日、友人と仕事についてお話しをしていました。
するとどうやら私の考え方は変わっているそうなのです。
私の考えは、
「仕事というのはお金のために働くのではなく、人が喜んでもらうことが仕事である」
という考え方が根底にあります。
特に就職したばかりの20代の人は考えてみてほしい。
世の中はいい学校を出て1部上場企業に就職すればいいんだ。
みたいな風潮があります。が、実際に1部上場企業に就職してどうだったでしょうか?
世間や親が言っているようにそんなに甘い世界だったでしょうか?
いい感じだよ!という人もいれば中にはもうすでに疲れきっている人もたくさんいるのではないでしょうか?
私がそうでしたから。
で、思うのです。
そもそも「お金」って何なのか?
お金について勉強はした方が良いですよ。
お金の仕組みが分かります。
そもそも「お金」とは、あなたが人のために生み出した価値。人のためにしたこと。人に喜んでもらったこと。
これが数字として戻ってきているのが「お金」というやつだからなのです。
なので、本質を言うと、別に就職なんぞしなくても、
「世のため、人のためにみんなが喜ぶことをしていると自然とお金が回ってくる」
という法則があるのです。
その友人の弟。
普段は普通に会社員として働いているけれども、いつも乗っている車は軽トラ。
それも毎日、軽トラの荷台に大量の粗大ごみを乗せたまま走りまくっている。
いったい何をやっているのかというと、家庭から出た粗大ゴミを捨てに行く。
はじめは自分だけだったのが、近所の人のも無償で捨ててあげてたら、あれよあれよと言う間に近所から近所と伝わって、いまは軽トラの荷台から粗大ゴミが切れることがないらしいのです。
それも粗大ごみは金属として売れるものですから、少しばかりのお金になる。
ところに、
持って行ってくれて嬉しい。ありがとう。
ということで、いらないって言っているのにお金を貰うこともよくあるそうです。
これ、人を喜ばせた結果、お金がついてくる。
よく、会社で働き、途方に暮れて、もう人とはかかわりたくない。人なんか大嫌いだ。
という人もいます。その気持ち非常に良く分かります。
でもね、会社を辞めて自分でやってみると人のありがたさとか非常に身に染みる。
ただ、朝挨拶してくれるだけで元気になったりします。
そこで考えてみてほしいのです。
あなたが生活する為に必要なお金は、どこからやってくるのですか?
「人」
人がお金を持っているわけで、草木が持っているわけじゃないのです。人をないがしろにして人は生きていけないものですよ。
人がいるからこそ人は生きていけるんですね。
そこで、また働くということに戻って考えてみると、
「会社で働くということは、会社のために働いているのではなく、お客さんを喜ばすことをしている」
つまり、
「会社へは、給料をもらいに行っているのではなく、お客さんを喜ばすため、満足させるために行っている」
「給料は会社から貰っているのではなく、あなたの給料を払っているのは今、目の前にいるお客さんなのです」
って事なんです。
でね、思うんです。
お金のため生活のために働くというのもいいかもしれないけれども、それでいい仕事できるのかな?
と疑問に思うのです。
「その仕事、好き?」
ってこと。
世間に言われて、親に言われて安定を求めて1部上場企業に就職しました。
でも苦しくって苦しくってたまらない。
そりゃそうです。
お金のために就職したはいいものの、同じくその会社で働いている周りの人間はプロフェッショナルばかり。
その企業で働くことが好きな人に、お金のためにいやいや仕事をやって勝てるものなのでしょうか?
どこまでも仕事がやってくる。
それも65歳になるまで永遠に、休日出勤、サービス残業。
もう勘弁してくれ!!!
一方、その会社、仕事が好きな人は休日出勤サービス残業、疲れはするけれども、それほど苦でもない。
むしろ昇進するのが嬉しい。
みたいな。
もう全然、土俵が違うじゃないですか。
この差は、天と地ほどの差があるんですよ。
でね、私は、過去の自分の失敗からこういう言葉が出てくるんですね。
「お金のために働いちゃいけない。自分が好きなジャンルの仕事に就け」
もちろん、合う人合わない人もいるでしょうが、仕事が好きならこの世は天国。
仕事が嫌いならいやいや毎日やる仕事はまるで地獄より厳しい・・・
と、こういう話をするとね、友人がですね
「みんながみんな、そうじゃないよ。あなた変わってるね。でも、その考え方いいね」
とは言ってもらっています。
でね、ここで考えてみてほしいのです。
例えば、よくプロサーファーになりたい。
という人がいます。
さて、プロサーファーはなぜなりたいの?
たいてい、プロという言葉がつくのがカッコいいからという憧れだという人が多いかと思うのですが、
お金のためにプロサーファーになりたい。という人はもうすでにケリースレーターレベルの人かもしれません。
彼は
「普通なら就職なんだろうけど、プロサーファーの方が稼げるから」
なんて言ったとんでもない天才です。
プロフェッショナル=それでお金を稼ぐ人
ですから、サーフィンをやってそれでお金が発生するというのがプロレベル。
例えば、こういうプロサーファーがいたらどうでしょう?
サーフィンは一応プロレベル。
でも性格悪い、海ではすぐ暴力、ドロップインしまくり、ゴミは捨てまくり、約束の時間に遅れてくる、お金を貸してくれ、ファンをにらみつける。
などという人がいたらどうでしょう?
正直、人に嫌われてスポンサーも解除。プロとして成り立たない。
なぜなら、自分の好き放題やって人を喜ばせることをまったく考えてもいないからです。
一方では、
性格がいい。ファンに優しい。海に入るとゴミを拾って帰る。約束はきっちり守る。サーフィンも上手い。人を喜ばせるコツを知っている。
スポンサーからも好かれ、浮き沈みはありつつもきっちりとやっていけるでしょう。
ですから、サーフィンの技術に集中しつつも、人に喜んでもらえるような人間になりましょう。
ってことですね。
最後に、1部上場企業に勤めているけれども悩んでいる人へ、もう一度考えてみてほしい。
その会社が作っているものはどんな製品になって、どんな人を喜ばせているのでしょうか?
その相手は小学生?音楽好きの人?
小学生の学校で使う計算ドリルを作っているとか、CDのジャケットや歌詞カードに使われているとか、あなたの好きなものに使われていませんか?
そして、もし、それがあなたが好きなものを作っているのならそれを作っているのはあなたです。
誇りに思っていいです。プロフェッショナルですから。
その喜んでくれる人のために、あなたは良いもの良いサービスを作っているのです。
追伸)このことはもちろんサーフィンにも通用する考え方です。見ている人を喜ばせるライディングとは?
しっかりと考えてみてくださいね。