サーフィンの世界の言葉で、マニューバという言葉があります。
サーフィンを始めたばかりの人には初めて聞く言葉なのかもしれません。
あのサーフィンはマニューバになっている。なっていない。
マニューバが大事
などと言ったりするのですが、このマニューバというのは簡単に言えば、サーフィンの波に描く美しいライン。
とでも表現したら良いでしょうか?
それをマニューバというのですが、
ただ単にパンパン走って、後ろ足で板を振り上げてリップに当てて、、なんていうのはもうマニューバでも何でもなく、足の振り上げサーフィン。ひどい場合、ごまかしサーフィンと言われたりして、
初心者はごまかせても、サーフィンを長年やっている人はごまかせないという、しっかりとサーフボードを踏みこんでレールを入れてボトムターンするサーフィンとは雲泥の差と見られます。
なので普段トレーニングするスケートボードがどういうものなのか。というのが非常に大事なんですね。
さらにその上のマニューバというのは、ケリースレーターやトムカレン、テイラーノックスなど世界のプロサーファーの波に描くラインをじっくり見てみましょう。
すると、ボトムターンのラインは丸いしトップターンも丸い円を描くよう。それもずっとスピードを殺さず止まらないで波に円を描き続ける。
一番分かりやすいのが、ボトムターンのラインがまん丸。
通常、普通の人がボトムターンしようとすると、まずボトムに降りて(癖でボトムにさえも降りない人もいる)、そこからボトムターンをして直線的にリップを目指そうとする。
その時、波に描かれたラインには角がある。それはトップターンがカットバックでも同じで、すべて一本の線で描かれたものがなく、すべてが途切れ途切れになります。
ところが、ケリースレーターなどになると自由自在。
もちろん直線的なこともできますが、
テイクオフした瞬間からリップまでがすべて1本の線でつながったボトムターンのように丸みを帯びた大きなボトムターン。
それでサーフィンをつなげていく。レールを使ったレールトゥレールで乗りきってきます。
もちろん、マニューバというのはボトムターン、リップが完全にできるようになり自由自在にサーフィン出来るようになってからの話なのですが、
それでも、そういうものがある。マニューバというラインがある。
ということを頭に入れて、
スケートボードでボトムターン、リップができるけれども次の段階が分からない。飽きてきた。等、次はマニューバも考え、より繊細に、より違うレベルのスケートボードトレーニングに生かしてみればどうでしょうか。