サーフィンは気合いだと思っていないでしょうか?
このサーフィンがただ気合いだけで乗っているように見えるでしょうか?
そんなにりきんで勢いだけでこうも上手く乗れるものでしょうか?
そんな私もサーフィンを始めて1、2年はサーフィンは気合いだとばかりにひたすら毎日波に乗って乗って乗りまくって、リミットぎりぎりの波でもとにかく突っ込んでいました。
で、出来るもんだから勝手に自分は誰よりも乗れているんだ。
ちょっと曲がっただけのものを非常に大きくアクションしたと思いこんでる。
初心者にはありがちな罠です。
今思えば恥ずかしくなるほどです(笑)
横浜のウェイブプール(今はあるのかどうか分かりません)にみんなでプールでのサーフィンに行きました。
で、乗っているところをビデオカメラで撮られて、後日見せられました。
その時のショックと言ったら、ほんと衝撃とはこのことで、
「よくも撮ったなー。。。。よくも私に見せたなーーー。。。。。これって本当に自分???」
なんて思うほど、
自分の目を大きく疑うほどにひどいありさまで、今まで乗れていると思っていただけにショックは大きく、1、2週間くらいは、そのありさまにうなされるほどでした。
で、その当時から私がおすすめしているスケートボード(現在に至るまで多少のモデルチェンジはあるものの基本コンセプトはまったく変わらずブレがない)をすすめられ、そのスケートボードに乗り、海で乗り、それをまたスケートボードにフィードバックして。
を繰り返し繰り返し。
ビデオ撮影チェック、修正を繰り返し繰り返し。
これをして、急激にサーフィンが変わっていき、もちろんサーフィンの上達を妨げるスケートボードではこうはいきませんでした。
また、ある人は、都会からサーフィンをするために海に移り住んで、自分の姿を始めて見せられた時、あまりに酷い姿にショックを受け、もう帰ろうかと思ったと言います。
その人もそこで諦めず、もう一度いちからやり直しで、同じスケートボードで修正修正。
そして見事スポンサーも付き、現在はショップも経営。
で、思うのです。
とにかく初心者のころにありがちな、サーフィンは気合いだ。という勢いだけで乗ってしまうパターン。
波に追いかけて興奮し。波に乗って興奮し、乗り切ったら、これでもか!という満足感でまた興奮。
スリルと興奮でアドレナリンは出っぱなしで絶好調!!!
ところが自分は良いけれども、周りから見ると・・・・・・・というギャップ。
気持ちだけ突っ走っている状況。
それに引きかえ、
謙虚で、静かに波を待ち、波を譲り、たまに来た自分の波に静かに乗っていき、波裏から見るとボードのボトム面だけが見え、板をバシッ!と回してはすべてが消え去っていく。
そしてまたボードだけが浮き上がり、板が回る。
サーフィンを気合いでやるなら、ビッグウェイブはできるようになるでしょう。しかし、気合いだけでサーフィンの技術が上手くなるかどうか。
というのは、それはまったく別の問題。
それは正しいトレーニングの問題であって、技術的な問題でしかありません。
そこにコツはあっても、
気合いはその技術的なトレーニングを情熱を持って続けられるかという、その静かな継続する気合いが大事なのです。
心にも体にも力を入れてやってはいけません。
むしろリラックスして体の力を抜いてやりましょう。
もちろん本当に良いスケートボードで本当に良いトレーニングを。
サーフィンが変わるのは気合いではなく、良いトレーニングの積み重ね。
あなたのサーフィンがもっと良くなりますように願って。